【おすすめ本】機械系エンジニアにおすすめの入門書3選
最近はエンジニアと言えばIT系のエンジニアを指す方が一般的な感じなので、私みたいな機械系の人間は日陰の存在なのかもしれません。
でも、日本ではまだまだ製造業が頑張らなくてはいけないので、我々機械屋も日々精進なわけであります。
そんなわけで、これから機械系エンジニアを目指す方、もしくは若手の機械系エンジニアの方で
「何を勉強したらよいかわからない!」
って人は、手始めにここで紹介する本から読んでみてはどうでしょうか?
最初は、
「加工材料の知識がやさしくわかる本」 西村仁 著
自分も一応機械系のエンジニアに属していますが、大学の学部は機械系ではなかった為、機械に関する基礎知識的なモノはほとんどないままに会社生活がスタートしました。
そんな中で、知識の習得は先輩エンジニアとの会話等から経験的に吸収することが主な手段であった為、予備知識がないとあやふやな知識しか吸収できず、話についていけないこともしばしばありました。
それでも設計者であれば仕事をしながら覚える機会が多いため、自然と覚える事ができると思いますが、設計以外の職種の場合、中々そのような機会に恵まれません。
そんな自分がまず機械系のエンジニアとして知っておいた方がよいと感じた知識として、「材料の知識」があります。
機械を扱うエンジニアが避けては通れない「材料」
この本はそんな材料の知識を、非常にわかりやすく、丁寧に解説してくれています。
ある程度知識のある人にとっては物足りない内容かもしれませんが、一通りの事はカバーしていると思われるので、これだけ知っていれば設計者との会話でもついていけないという事はほとんどないと思います。また、わからない単語が出てきても、この本で学んだ基礎知識があれば、なんとなく想像することができると思います。
そして、2冊目は
「機械加工の知識がやさしくわかる本」 西村仁 著
同じシリーズです。
上の本が非常にわかりやすかったので、同じ著者の、同じシリーズのこの本も読んでみました。
「材料」ときたら、次は当然、その加工方法について学びたくなります。
ところがこの加工方法については、材料以上に学ぶ機会が乏しい分野ではないでしょうか?
生産技術系の方は当然のごとく知っている知識でしょうが、その他の方は実際に見たり、触ったりする機会が少ないので、中々身に付かない分野だと思います。
この本は上の材料の本と同じく、機械加工について、非常にわかりやすく、丁寧に要点を教えてくれます。
この2冊をとりあえず読んだ上で、もっと詳しい事が必要になったら、もう少し専門的な本を読んで、知識を深めていくのがよいと思います。
最後に、上記の2つを読んだ上で読むとさらに理解が深まると思われる、
「自動車の製造と材料の話」 広田民郎 著
特に自動車系のエンジニアの方は、自分が担当している部品だけではなく、それぞれの部品がどんな材料で、どうやって作られているのかを知る事で、仕事の幅が広がるでしょう。
自分も偉そうな事を書いていますが、上記を読んだのは最近の事なんです。
仕事って知識がなくても意外と進めることはできてしまうのですが、やはり知識があるのとないのとでは、その濃さが格段に違ってくると思います。
今思えば、自分ももっと若い頃にこういう勉強をしておけばよかったと思います。
これからエンジニアを目指す方は、是非参考にしてみてください。