No Gain without Pains

自動車関連エンジニアによる読書のすゝめ

「人工知能(AI)のはなし」を読んで、AIについて考えてみた

人工知能(AI)

今、まさに乗りに乗ってる分野なのではないでしょうか?

そんな乗ってるモノに自分も乗っかってみたくて、読んでみたのが

人工知能(AI)のはなし   大村平

大村先生の「はなしシリーズ」は他にも何冊か読んだことがあり、ウィットに富んだ語り口調で、難しいはなしを平易に伝えてくれるので自分は好きです。

また、機会があれば紹介してみたいと思います。

さて、大村先生の本は数学関係のはなしが多いのですが、そんな著者が今流行りの人工知能についての本を書いていたので、ついつい手に取ってしまいました。

で、読んだらビックリ!!

なんと初版は1992年で、自分が読んだのは2017年に改訂されたものでした。

今から25年以上も前にここまでの見識を持っていたことにめちゃくちゃ驚きました。

その頃の日本で、我々一般人が人工知能と言われてイメージするのはアニメの中の世界くらいだったのではないでしょうか?

うーん、すごい!

 

さて、この本では、そんな人工知能の歴史を振り返りながら、どんな経緯を辿って今に至っているのかを簡単な例題を解きながら説明してくれています。

今、「人工知能」、「AI」という言葉が先走っている感があって、その実情を知らないままに使っている人も多いかと思いますが、そんな人はこの本を読むと、人工知能とは?がおぼろげながらに見えてくる気がします。

 

Googleによる支配? 人工知能の未来について考えてみる

今、人工知能の分野でトップランナーと言えば、なんといってもGoogleでしょう。

有名なのはGoogleが開発したAIが囲碁のトップ棋士に勝ったとかありましたね

そのあたりから人工知能ブームが一気に熱を帯びてきたような気がします。

そのGoogle人工知能を学習させる為に使っているアルゴリズムディープラーニング。日本語で深層学習なんて言ったりします。

人間の脳のニューロンによる情報伝達のメカニズムを真似てつくられたアルゴリズムです。

そのディープラーニングをはじめとする人工知能系のプログラミングに使われている言語に「Python」があります。

実は、自分はほんの数か月前までプログラミングなんて全くわかりませんでした。

エクセルのマクロも触ったことがないくらいです。

でも、大学の授業に「Fortran」の授業があったような記憶が・・・

しかし、このご時世、時代についていけなくなるとやばいと思い、会社で募集していたPythonの研修に応募し、少しだけかじったところなのです。

だから、まだコードとか自分で書いたりはできませんww

ただ、そこで感じたのは、ほとんだが「FREE」だということです。

まず、Pythonはフリーで使えるし、

Googleが開発したディープラーニング用のライブラリであるテンソルフローもフリーで使えちゃいます。

だから、その気になれば個人でディープラーニングしちゃえるんです。

まあ、何に使うのか?が問題なんですが、なんでGoogleはここまで開けっぴろげなのでしょうか?

商売しようと思えばできそうなものです。

そこに私はGoogleという組織の恐ろしさを感じました。

目先の利益なんて興味がないと言わんばかりです。

もっと先を見て、フリーで色々な「Google製」のモノを提供することで、我々はGoogleなしでは生きていけない状態を作られているのではないかと・・・。

そうなってしまえば、利益なんて後からいくらでも回収できるでしょう。

まさに大局観で世界を見ているからこそできる所業です。

目先の利益ばかりを追いかける組織ではとても相手になりそうにありません。

 

だいぶAIから話がそれてしまいましたが、人工知能のはなしを通して、巨大企業Googleの強さの一旦を垣間見た気がしたのでした。