【おすすめ本】組織のリーダー、マネージャー層が読むべき本 7選
企業、学校、病院、役所 etc・・・
大多数の人が何らかの組織に所属していると思いますが、年を取って経験を重ねると、リーダーやマネージャーという役目を負うようになります。
そして、そんな立場に立つと、若い頃には見えなかったモノが見えてきたりします。
そんな時に読むべき本として、私が読んだ本の中からおすすめする7冊を紹介していきます。
●リーダーシップ、マネジメント系
①もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら
岩崎夏海
マネジメントと言えばドラッカー。
でも、いきなりドラッカーの本を読むのはハードルが高いって人にはこの本がおすすめ。
通称「もしドラ」
有名な本なので私が紹介するまでもありませんが、ドラッカーの「マネジメント」を片手に、高校の野球部の女子マネージャーが野球部をマネジメントして強くしていくという青春ストーリーで、ドラッカーの考えの要点を野球部のマネジメントという想像しやすい実例を使いながら学べるというおもしろい試みの本だと思います。
②マネジメント 基本と原則【エッセンシャル版】 P・F・ドラッカー
「もしドラ」で予備知識を得たらやっぱり本家を読みましょう。
マネジメントとは何か?
原理原則で語るドラッカーの言葉は、現代でも色あせることはありません。
そして、現代の組織が抱える課題を浮き彫りにしてくれます。
③プロフェッショナルの条件 いかに成果をあげ、成長するか P・F・ドラッカー
ドラッカー2連荘!
「マネジメント」を読んで、さらにこれを読むと、ドラッカーへの理解が一層深まります。
ポスト資本主義社会としてドラッカーが想定する知識社会
資本主義の限界がみえつつある現代において、非常に興味深い内容です。
そしてドラッカーはポスト資本主義社会のモデルとして日本に期待をしているようですが、その期待に応えられているでしょうか?
④スーパーエンジニアへの道 技術リーダーシップの人間学 G・M・ワインバーグ
第一線のエンジニアだった著者が、徐々に組織のリーダーにならざるを得なかった時に感じた葛藤は、自分もエンジニアの端くれなので共感できます。
IBMをリタイヤした後、その経験を活かして企業のリーダーシップ研修のコンサルタントをしていた時の経験談をベースに、リーダーシップとは何か?を教えてくれます。
特にエンジニア系のリーダー、マネージャーにおすすめ!
翻訳がちょっと読みにくいですが、慣れれば気になりません。
●コーチング系
①コーチングの神様が教える「できる人」の法則 マーシャル・ゴールドスミス
いかにも自己啓発系のタイトルで買うのをためらいましたが、中身はタイトルのイメージとは全然違います。
「できる人」とは会社のトップエグゼクティブ(役員クラス)の事を指しています。
著者であるマーシャル・ゴールドスミス氏は、トップエグゼクティブのコーチングが専門なのでこういうタイトルになったのでしょう。
邦題はもう少し考えた方がよいような・・・。
また、著者はドラッカー財団の役員も務めていたらしく、ドラッカーに師事しています。
そんなわけで、ドラッカーの考え、特にフィードバックの要素についてふんだんに取り入れたコーチング理論だと思います。
本の構成としては、上述のワインバーグ氏の本と同じく、自らがコーチングしたクライアントの実例をベースに、マネージャーが陥りやすい20の悪い癖と、それらを改善する為の7つのステップを紹介しています。
自分の上司にあてはめて読むと「あるある」的な事例がいっぱい出てくるので、本書に出てくる場面を自分に置き換えながら読むとおもしろいと思います。
②コーポレートコーチング(上) 利益を756倍にした驚くべき組織改革術 苫米地英人
苫米地博士は、自らの脳の専門知識を生かした個人向けのコーチングをしているのですが、そんな博士が企業向けのコーチングをして欲しいとの要望に応えて書いたのが本書です。
その中身は普通のコーチングの内容とはだいぶ違っていておもしろいです。
特にゴール設定に対する考え方は、苫米地博士ならではの論理で自分は納得してしまいました。
ゴールは現状の外側に設定するんですよ!
③コーポレートコーチング(下) 利益を756倍にした驚くべきリーダー論 苫米地英人
上巻の入門編、初級編に引き続き下巻の中級編です。
組織のトップはどのような思考でどのようなビジョンを描き、そしてどのようなゴールを示さなければならないのか?
苫米地博士ならではの論理的な答えに目から鱗でした。
上下巻ともにボリューム的には多くなく、サクッと読めるので是非おすすめです。