【おすすめ本】悩んでいる人必見?! 天才脳科学者が教える悩み解消術!
●「イヤな気持ち」を消す技術 苫米地英人
私は特に悩み事があるというわけではありませんでしたが、あるきっかけでこの本を知りました。
そのきっかけが↓の動画です。
【新番組】苫米地博士のNOT NORMAL-001 「超大物二人の対談」苫米地英人氏×水野和敏氏
「この本を読んで日産を辞める決断をした」
と言っているのです。
こんな事言われたらめっちゃ気になるじゃないっすか!!
水野さんと言えば「ミスターGT-R」
自分も車が好きで、自動車開発に携わるエンジニアの端くれですから、リスペクトしている一人です。
そんな人が会社を辞めるという人生の重大な決断を後押しするぐらいの本ってすごいなっていうのが自分の最初のモチベーションでした。
でも、この本のタイトルと「会社を辞める」という事柄がいまいちリンクしませんよね?
多分、ここからは自分の妄想ですが、
水野さんは日産に居るときに、別に「イヤな気持ち」だったわけではないのだと思います。
だけど、GT-Rを開発した後、何か惰性で仕事をやっているような状況に「モヤモヤ」したものを感じていたのではないでしょうか?
俗にいう「燃えつき症候群」みたいな
その「モヤモヤ」を打ち消してくれたのがこの本だったのでしょう。
著者である苫米地博士は、脳の専門家です。
また、あのオウム真理教事件の時に信者の脱洗脳を公安から依頼されて行ったという実績をもつほど、洗脳に関してもスペシャリストな人です。
そんな著者が、脳の専門家という立場から、悩みや不安といった感情がどんなしくみで形成され、どうすれば消せるのか?といった疑問に答えてくれます。
●全体の流れ
まずは本のアウトラインを概観してみましょう。
- 嫌な出来事を記憶する重要性とトラウマができる脳のメカニズムについて
- 記憶のしくみと負の感情(怒り、悔恨、不安、悲しみ)の処理方法
- 現代人のイライラは、メディアの刷り込みが原因だった!?
- 東日本大震災から学ぶ記憶のトラウマ化を防ぐ方法
- うつ病は自己責任?! 情動は娯楽にせよ!
- イヤな気持ちを消す苫米地式3つの方法
という感じで話は進んでいきます。
●まとめ
結局どうすればいいのか?
という所はネタバレ的な内容になってしまうので詳細は書きませんが、一番重要なのは何なのか?と言われたら
「前頭前野を働かせろ!!」
という事だと思います。
この本には何個かイヤな気持ちを処理する方法が紹介されていますが、その中でも本の中で登場する回数が最も多いのがこれでした。
と言っても本を読んでいない人にとっては何のことやらさっぱりわからないと思うので、簡単に説明すると
何か悩み事があったら、
その悩み事の原因は何で、
それを取り除くにはどんな手段があって、
一番有効そうなのは、何だろう?
みたいな感じで、一つ一つ冷静に、論理的に思考してみると、悩んでいた事を忘れてしまいませんか?
という事です。
なぜそうなるのか?
が気になる人は本を読んでもらった方がよいと思いますが、この本をおすすめする理由は、巷で言われているメンタル対処法が経験論的なのに対して、この本に書かれている事は科学的なところです。
それは例えていえば手品の種明かしみたいな感じです。
手品も種がわからないと手品師の行動一つ一つにどんな意味があるのかわからないので、結局だまされてしまいますが、種がわかると手品師の行動には一つ一つ意味があって、どこに注目すれば騙されないのかが見えてきます。
この本も
「イヤな気持ちが発生する脳のメカニズムがこうなんだから、自分で脳をこうやってコントロールしてしまえばイヤな気持ちは消えるでしょ」
という感じなので、理系の人には腹に落ちやすいのではないでしょうか?
こうやってメカニズムがわかってしまうと、他にも応用が利きそうです。
例えば、ダイエット法として、ついつい食べ過ぎてしまいそうな時に、
「本当にお腹が減って食べたいのか?」
と自問自答してみると、
「お腹は膨れているけどなぜか食べたい」
みたいな感じになっている時はストップをかけた方がよさそうです。
この本を読んでから、私もいろんな場面で感情的になってしまいそうな時には、一回冷静になって、前頭前野を働かせてから行動するように気を付けています。